ロクノゴジュウナナのある町、常滑市大野町。

方丈記の作者鴨長明が、鎌倉時代初期に訪れ「生魚のみあへもきよし酒もよし大野のゆあみ日数かさねむ」と和歌に詠んだ歴史ある湊町です。古くから伊勢湾の海運の拠点となり、酒造、鍛冶、木綿仲買、そして軍事上の拠点としても各時代で文献に登場するほど発展を重ねてきました。

明治期以降には、海水浴をはじめとした観光都市として、「町家千軒」と称えられるほど栄えました。その名残はこの地域のあちこちに残っている古い家々やその街並み、荘厳な寺院建築に見られます。

この建物は明治32年(1899年)に建築され、醸造を生業とする商家の仕事場や倉庫として使い継がれてきたもの。ロクノゴジュウナナは、そんな大野の繁栄を100年以上見守ってきた貴重な古民家を改修し、地域に開かれたスペースとして活用していきます。

人の動きを生み出し、人との関わりを生み出し、地域への思いを生み出す。人のつながりによって、もっと面白いことが、人が、集まってくる。大野の人もそうでない人も。いろいろな人の居場所となり、自らの役割を見出し、出番を得られる‥そんな場となることを願っています。

ロクノゴジュウナナはまだ始まったばかりです。
これからどんなことが起きるのか、大野の未来を一緒に見ていきませんか?

3つのミッション

ひとのうごきを
うみだす

様々な人々が自由に空間を利用頂くことで、
街に、人に、うごきをうみだします。

いろいろなイベント開催や、ワークショップ、勉強会…みんなで使ってもらっても、お一人で利用して頂いてもかまいません。
大切なのは、そこに人が来るということ。外に出て、誰かと関わるということです。
家にいる時間のほんの一部を、人と出会うことに使ってみてください。
日々の風景が少し変わり、街の見え方も変わるかも知れません。

ひととのかかわりを
うみだす

人と人が出会うと、
そこには必ず「関わり」が生まれます。

ロクノゴジュウナナはこの場所で生まれた関わりをどんどん広げ、
深めていきたいと思っています。出会うはずのなかった人たちに出会い、
知るはずのなかった世界を知り、そうして街が広がっていく。
私たちはその起点となる場所でありたいと願います。

ひとびとにおもいを
うみだす

うごきがうまれ、かかわりがうまれると、
やがて「思い」がうまれます。

それは関わることのできたすべての人たちに対するおもい。
そしてまた、その舞台となる大野町という土地に対するおもいです。
おもいは目に見えない吸引力となり、人々をこの街へ惹きつけるでしょう