私たちロクノゴジュウナナのスタッフは全員徒歩もしくは自転車で通勤しているのですが、ある仕事終わりの日いつものように大野町を歩いていると形、大きさ共に立派な木が多く生えていることに気が付きました。なかでも迫力のあるのがこのビャクシン(別名:イブキ)の木です。

 

ビャクシンの樹皮は赤褐色で樹齢を重ねると縦に長く裂けて剥離するそうです。幹はねじれたり、這うように育ったりするものも多いそうで、このビャクシンも所々ねじれていて迫力がありますね。

 

このビャクシンは常滑市の天然記念物として登録されており、下記のように記されています。

 

「このイブキは、高さ15メートル、根回り5.5メートル、枝下5.6メートルにおよぶ巨樹です。イブキはヒノキ科の常緑針葉樹で、美しい樹形が特徴です。樹齢約680年。長く大野地方の大庄屋を務めた家の庭にあり、徳川家康も2度滞在し、この木を称賛したと伝えられています。」

 

長い間変わりゆく風景を見守り続けた木の存在を知るだけで、680年前の大野町にはどのような景色が広がっていたのだろうか。大野町の過去風景に思いを馳せることができますね。

 

引用元:常滑市 主な文化財